企業のパルスを捉えろ!

今、経営に求められるのは「リアルタイムで正確な意思決定」

徳谷 智史
企業変革請負人。人財・組織開発のプロフェッショナル。
京都大学経済学部卒業。大手戦略コンサル入社後、アジアオフィス代表を経て、「世界唯一の人財開発企業」を目指しエッグフォワ−ドを設立。総合商社、メガバンク、戦略コンサル、リクルートグループなどの業界トップ企業数百社から、スタートアップ各社まで、人財・組織開発やマネジメント強化のコンサルティング支援などを幅広く手がける。
渡邊 亜矢
アクセンチュア株式会社にてコンサルタント業務に従事後、グローバル アライアンス ディレクターとしてパートナー企業との共同営業、マーケティング戦略立案、およびその推進を担当。大手外資系ソフトウェア会社のマーケティング部門でチーム マネージャーを担当したのち、2017年にAnaplanジャパン入社、現職に就任。日本におけるマーケティング部門の責任者として米国本社との連携、国内の全マーケティング、広報活動を包括的に管轄している。特にB to Bマーケティングにおける経営層、意思決定者とのエンゲージメントを得意とする。

昨今注目を集めていた、ユニコーン企業*のAnaplanが2018年10月12日、遂にニューヨーク株式市場に上場。その日本法人であるAnaplanジャパン株式会社のカントリー マーケティング マネージャー・渡邊亜矢と、“企業変革請負人”として多様な経営課題を解決してきたエッグフォワード株式会社 代表取締役・徳谷智史氏との対談が実現。企業が生き残りをかけた戦いを強いられる中、Anaplanのプラットフォームはどう機能し、どう企業をサポートしていくのか。また使いこなすための課題はどこにあるのかをディスカッションした。

*ユニコーン企業:企業としての評価額が10億ドル(約1230億円)以上で、未上場のベンチャー企業

企業のパルスを捉えろ!今、経営に求められるのは「リアルタイムで正確な意思決定」

昨今注目を集めていた、ユニコーン企業*のAnaplanが2018年10月12日、遂にニューヨーク株式市場に上場。その日本法人であるAnaplanジャパン株式会社のカントリー マーケティング マネージャー・渡邊亜矢と、“企業変革請負人”として多様な経営課題を解決してきたエッグフォワード株式会社 代表取締役・徳谷智史氏との対談が実現。企業が生き残りをかけた戦いを強いられる中、Anaplanのプラットフォームはどう機能し、どう企業をサポートしていくのか。また使いこなすための課題はどこにあるのかをディスカッションした。

*ユニコーン企業:企業としての評価額が10億ドル(約1230億円)以上で、未上場のベンチャー企業

徳谷 智史
企業変革請負人。人財・組織開発のプロフェッショナル。
京都大学経済学部卒業。大手戦略コンサル入社後、アジアオフィス代表を経て、「世界唯一の人財開発企業」を目指しエッグフォワ−ドを設立。総合商社、メガバンク、戦略コンサル、リクルートグループなどの業界トップ企業数百社から、スタートアップ各社まで、人財・組織開発やマネジメント強化のコンサルティング支援などを幅広く手がける。

渡邊 亜矢
アクセンチュア株式会社にてコンサルタント業務に従事後、グローバル アライアンス ディレクターとしてパートナー企業との共同営業、マーケティング戦略立案、およびその推進を担当。大手外資系ソフトウェア会社のマーケティング部門でチーム マネージャーを担当したのち、2017年にAnaplanジャパン入社、現職に就任。日本におけるマーケティング部門の責任者として米国本社との連携、国内の全マーケティング、広報活動を包括的に管轄している。特にB to Bマーケティングにおける経営層、意思決定者とのエンゲージメントを得意とする。

企業の海図である「計画」は、数字も人もツギハギだらけ

徳谷
Anaplanは、今やグローバルで急成長されていて、上場を機にさらに世界的に注目を集めていますね。強さの秘訣は何だとお考えですか?

渡邊
やはり企業の経営層にとって一番の“お困り事”を解決したい、それによって世の中をよくしたいという強い思いがあることだと思います。その一つが計画に関わる業務プロセスです。
実は、ビジネスにこれだけクラウドソリューションが浸透しているにも関わらず、「計画業務」はまだまだ取り残されていた領域でした。多くの企業において、計画立案は部署ごとに分断され、表計算ソフトを用いた、いわゆる“数字のバケツリレー”がまだまだ一般的です。これは、日本もグローバルもあまり変わりがありません。
企業の各部門が日々どのように活動し、全体として計画に対してどこにいるのか、そこからどのような未来が予測できるのか。
本来は経営者がリアルタイムに、総合的にウォッチすべき数字に対して、極めて単調で時間のかかるマニュアル対応しかできていなかった。その領域に注目したことが一番の原動力だと思います。

徳谷
企業内には様々な事業部と、それにまつわる計画が存在しますが、そのどれもが断絶している。それをバケツリレーではなく、連動させていくというコンセプトが革新的だったわけですね。
渡邊
はい。事業部ごとのソリューションという観点では、例えばERPやCRM、サプライチェーン・マネジメントなどいろいろ存在しますが、そのどれもが“実績値”を格納するためのシステムです。
それに対して“計画値”というのは、そもそも未来の数字なので、どこのシステムにも入っていない、もっと言うと人の頭の中にしか存在しない数字ですよね。それをどのようにつなげて、最終的には事業計画につなげていくのか、という観点が抜け落ちていました。
徳谷
なるほど、すごくよく分かります。実績の数字はあるけれど、肝心の計画の数字は表計算のつぎはぎになっていたということですか。
計画がしっかりと出来ていない限り、実績値とうまく対比できない。そのプランニング作業がバケツリレーで各部署バラバラなままだったと。
渡邊
従来の企業においては、“人”がそもそも断絶していたんだと思います。たとえば、生産部門で起こっていることは、当然、ダイレクトに経営にインパクトを与えるはずです。にもかかわらず、部門内で閉じた視点でしか目標を追っていませんでした。
製品の生産が遅れれば在庫が足りなくなり、お客様に販売ができないと売上げも立たないですし、企業全体の利益目標にも達しないかもしれない。それらが経営にどうインパクトをもたらすか、というコミュニケーション、働く人のマインドセットがつながっていなかったということが、企業組織における一番の問題だと思います。
徳谷
そこを正面から変えようとしているのがAnaplanのプラットフォームということですね。
渡邊
それが、弊社が提唱している「コネクテッド プランニング」というコンセプトになります。

企業の健康状態を示す「パルス」をリアルタイムに把握する

徳谷
Anaplanのコンセプトである「コネクテッド プランニング」はエッグフォワードが掲げる「経営のパルスを捉える」という考え方にとても近いと思います。パルスというのは、日本語では鼓動という意味になりますよね。心臓がドキドキする、あの鼓動です。

渡邊
心電図の波形のようなものですね。
徳谷
そう、医師が患者の心臓の鼓動を診て身体の状態を判断するように、企業においても“パルス”は経営者が経営状態を把握し、意思決定を下すうえで極めて重要なデータとなります。
たとえば、かつて医者が感覚だけで診療していたものを、心電図によって状況をオンタイムでモニタリングしながら治療するのと同じです。気づいたら、もう心臓が停止していました、なんて現代の医療現場ではありえないですよね。
企業の中でそれぞれの組織が分断されている段階では、パルスを追わなくても、それほど問題にならない場合もあります。しかし、各組織がつながればつながるほど、今どういう状態で予測とどう違うのか、という鼓動を追っていくことが極めて重要になってきます。
これからの時代の経営者は、リアルタイムで企業の活動状態を可視化し、常にモニタリングしながら、未来を予測し、最速で意思決定をしていくことが不可欠になっていくと思います。

渡邊
おっしゃる通りですね。Anaplanが何を一番支援しているかというと、意思決定そのものなんです。差し迫った状況に応じて企業がどういうアクションをとるべきか、その判断をサポートするために、Anaplanは企業内外の業務にかかわる数字を可視化します。
それによって現在のパルスは立てた計画に対して健康的なのか、それとも不健康なのかを把握でき、経営層がどういう処置やアクションをするべきか、適切な判断を行えます。

徳谷
私も多くの会社を診てきましたが、結局のところ、成長できない会社の共通点として、「調べた、考えた、で、どうしようか?」というふうに、決断を先送りする傾向があります。なぜかというと、その判断に足る情報がそもそも無いのが実態なのだと思います。
Anaplanのプラットフォームがパルスとして企業の状況をリアルタイムで可視化していく、こういったツールを活用して確実に判断や決断をしていくことができるのであれば、極めて有用ですよね。

進化したテクノロジーが、経営者マインドをあらゆるレイヤーにも浸透させる

渡邊
そうですね。ただ、「ツール」とおっしゃるように、道具を持っただけでは企業の競争力は強化されません。そういった判断や決断は、最終的には“人”によってなされるわけです。
徳谷
その通りです。そこが欠落すれば、どんなに優秀なツールを導入してもまったく意味がない。実際、いろいろと新しいツールを入れている企業でも、システムを運用すること自体が目的化してしまっているケースが多いのも確かです。
渡邊
そういった課題をブレイクスルーしている企業は、どういうことをしておられるんですか。
徳谷
一言でいえば、システムを運用する人の「マインド」をどう設計し、高めていくかを真面目に考えているかどうかですね。組織全体としてのミッションと、実際の業務を紐づけて、そのためにこのシステムが存在するというふうに、具体的に関連づけていくことがとても大事です。
エッグフォワードが支援しているある大手企業では、社内に数多くのシステムが入っていますが、「これを使ってどう新しい価値を生み出すか」、「どう企業として成長するか」という方向に全社員が向いています。
その背景には、会社自体が発する戦略が明確で、それに沿ったミドル層のマネジメントがあり、仕組みとつながって現場に落ちている。
つまるところ、事業と組織と人材、そしてシステムが連動しているわけですね。企業に縦の軸がしっかり通っている。これがすごく大事なポイントだと感じます。
渡邊
その旗振り役は、やはり経営層がやらないと駄目でしょうね。
徳谷
その通りです。システムは管理部門やIT部門が導入します、人材系は人事がやります、戦略は経営企画が考えます……これだとすべてが部分最適に陥ってしまいます。
組織全体に影響を及ぼすようなシステムは、経営トップが強い意志を持って導入を決定する必要があります。新しい道具は、最初はどうしても現場に抵抗感を生みますからね。

渡邊
そういったセンシティブな問題に、うまく取り組まれている企業はどのような要素をお持ちでしょうか。
徳谷
一番大事なのは経営トップの強いコミットメントでしょう。現場担当者からすると、「昨日までこれでやれていたのに、なぜ変えないといけないのか?」という思いが必ずあります。
経営トップが会社として何を目指し、何のために新しいことをするのか、会社としての指標と紐づけながら発信していくことが大前提になってきます。また、それをしっかりとミドルから現場へとつないでいくことですね。

渡邊
Anaplanの提唱しているコネクテッド プランニングは「データ」、「人」、そして「計画」をつなげるという三本柱なんです。
ただ単にプラットフォームに数字を入れるということではなく、それによってデータがつながり、関係する人をつなげないと、Anaplanに入っている計画はまったく意味のないものになってしまう。まさに数字を集める作業に陥ってしまうと思います。
先ほどあげた例のように、在庫を1個欠品することによって経営にどんな影響があるのかを、勘や経験で判断するのではなく、Anaplan上に明確に数字として表示することができます。
組織のどのレイヤーにいる人でも、自分が経営に携わっているということをダイレクトに理解できます。その結果、全員が経営者のマインドをもって、企業のパルスの乱れを意識し、行動して行こうという感覚の醸成に繋がっていきます。これこそがAnaplanのもたらす価値と言えます。
徳谷
トップのコミットメントを軸として、組織全体がトップのような経営感覚を持てたら理想ですよね。
これまでは「現場の人材も経営感覚を持つべき」といっても実際には難しく、核になるキーマンの経営マインドを育てていくというのが現実だった部分はありました。
テクノロジーの進化によって、現場と経営者の視座が同じになりうる時代が来たんだと思います。逆にいえば、経営者がまともに意思決定していなければ、現場でも同じ世界が見えていますから、それもバレてしまう。まさに経営陣自体のレベルの底上げも求められますね。
渡邊
それを成しえている企業こそが、「競争力が高い」と言えるのでしょうね。

先進的な企業が取り組み始めた、「リアルタイムな意思決定」のパワー

徳谷
経営者からするとAnaplanのテクノロジーは破壊的ですね。今までは経営に関する数字は表計算ソフトで誰かがまとめて、数字を合算して、結果は来週になります、翌月になりますというプロセスが普通だったわけですから。

渡邊
おっしゃる通りですね。とあるCFOの方がAnaplanを導入されて「僕の社内の評価がうなぎのぼりです」とおっしゃっていました。
今までは経営会議でトップから「この数字をこう変えたらどうなる?」とか、「この数字の理由は何なのか?」と聞かれても、来週改めてご報告します、というのが常だったようです。いわゆる意思決定が常に一週間後だったわけです。
ところが、導入後は、「じゃあ、この場で検証してみましょう」とAnaplanの画面をプロジェクターで映しながら数字を変更できます。意思決定した場合にどういった影響が出るのか、瞬時にシミュレーションできるわけです。その方は「Anaplanありがとう!」とおっしゃってくださいました。
リアル タイムな意思決定が、企業にどれだけのパワーをもたらすのかを示す良い例ですね。

徳谷
経営視点からいうと、仮説検証のスピードが圧倒的に上がったということですよね。従来であれば、現状を把握して、何らかの施策を意思決定したとしても、その結果が出てくるまでにまた時間がかかります。
その間に市場の状況はどんどん変わってしまいます。仮説検証が終わる頃にはもはやその施策は意味がなくなった、ということもあったと思います。
渡邊
先進的な企業はそこに危機感を覚えて、いち早く手を打たれていますね。Anaplanのお客様にグローバル規模でビジネスを展開されている企業が多いのも、特に市場のスピードを身近に感じてらっしゃるからだ思います。
徳谷
Anaplanジャパンは日本に上陸されて3年目と伺いましたが、日本企業にもリアルタイムな意思決定をどんどん広めて、日本全体の社会・組織をアップデートして欲しいですね。

先進企業の事例を多数紹介!

実際にユーザー企業が登壇するAnaplanの大型カンファレンス、遂に開催!

2018年のAnaplan Hub Comes To You 東京は終了いたしました。たくさんのお申込みありがとうございました。